ドイツのシュタインマイヤー大統領を出迎える天皇陛下=2025年6月18日午後4時、皇居、代表撮影

 天皇陛下は18日、皇居・御所でドイツのシュタインマイヤー大統領と会見した。宮内庁によると、戦後80年にあたり、天皇陛下は「過去と向き合い、次の世代に伝えていくということが非常に重要だと考えている」との考えを述べたという。

 天皇陛下は皇后さまと19日から広島を訪れる。同庁によると、陛下は会見で、沖縄や硫黄島を訪問し、広島、さらに長崎を訪問予定だと言及。こうした訪問先で「遺族の方々とお話をするが、若い人たちも含めた語り部の人たちの話もうかがうことにしている。過去の記憶を次の世代につなげていくことは、大変重要なことだと思う」との趣旨を話したという。

 大統領は自身も広島と長崎を訪れ、原爆の被害がいかに悲惨なものかを強く印象付けられたといい、「世界を見ると、必ずしも核軍縮に向けた進展が見られず、非常に残念」などと話した。陛下は真剣に聞いていた様子だったという。

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