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閉校式で校歌を歌う児童や住民たち=2025年3月20日、岡山県高梁市松原町春木、勝亦邦夫撮影
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 「天空の山城」と呼ばれる備中松山城がある岡山県高梁市。市街地から約6キロ離れた山あいの小学校が今春、152年の歴史に幕を下ろす。閉校式やおわかれ会に地域の人たちや卒業生らが駆けつけ、別れを惜しんだ。

 今月20日、高梁市松原町春木の市立松原小学校。体育館で開かれた閉校式に、2~6年の児童5人や保護者、地域住民ら計約100人が出席した。山本豊校長は児童の地域活動への協力に感謝し、「地域に愛された学校でした。閉校した後もこの地で育まれた学びの精神やふるさとを愛する心は引き継がれていくでしょう」と述べた。

 児童を代表して登壇した大西紗楽(さら)さん(6年)は、直売所で月1回開催するカフェで接客を経験したことなど楽しかった思い出を挙げ、「私の大好きな学校。松原小での経験を思い出して新しい学校でも頑張ります」とあいさつした。

6キロ先の小学校に統合 路線バスで通学へ

 閉校式を終えると、児童らは校庭で「松原小学校跡」と記された記念碑の除幕式に臨み、卒業生や地域の人たちと校舎前で記念撮影をした。

 その後、地域住民らが主催した「おわかれ会」が体育館で開かれた。かつての学校の様子を写したスライドが映し出され、寄せ書きのコーナーが設けられた。校舎が開放され、卒業生らが見て回って懐かしんでいた。

 この日は、この地域を離れた…

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