台湾東部沖を震源とする地震で、台湾の災害対策本部は8日、景勝地・太魯閣(タロコ)渓谷付近で行方不明になった人について、救助隊の人数を増やして捜索を続ける。台湾メディアが同日、報じた。
8日午前時点で行方不明者は6人で、うち2人はオーストラリアのパスポートを所持するシンガポール人。地震が起きた3日朝に太魯閣行きのバスに乗り、終点の手前で途中下車したとみられるという。
渓谷のホテルなどに足止めされていた観光客らは7日午後、現地にとどまることを望んだ住民らを除いて救出を完了している。災害対策本部は、8日時点で死者は13人、けが人1146人と発表した。(花蓮県=岩田恵実)