大規模な火災のあった輪島朝市では重機を使ってがれきの撤去作業が進められていた=2024年6月13日、石川県輪島市、上田幸一撮影

 能登半島地震では、地元住民の働く場所も多く被害を受けた。ハローワーク輪島(HW輪島、輪島公共職業安定所)が管轄する輪島、珠洲、穴水、能登4市町では被災後、失業保険(休職含む)の受給手続きをする人が急増。発災翌月の2月は428人となり、前年同月の10倍以上を記録した。2023年12月時点で161人だった受給者は、24年5月には936人に増え、前年同月と比べると約5.1倍の多さだ。

 統計からは、被災で休業を余儀なくされた勤務先の事業再開を待ちつつ、休業手当を受ける人の数が一定数いることがうかがえる。HW輪島の疋島信也所長は「少しずつ企業活動は再開しているが、雇用が元に戻るにはまだ時間を要しそうだ」とみる。

 事業再開で欠かせないのは「…

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