奈良の鹿愛護会は17日、奈良市の奈良公園内に生息する鹿の頭数を1465頭と発表した。前年より140頭多く、同じ方法で調査を始めた1953年以降で最も多かった。内訳はオス315頭、メス816頭、子鹿334頭。会員が15、16の両日に調査した。
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また、同会のまとめでは、昨年7月から今年6月までに死んだのは140頭で、前年より10頭増えた。原因は交通事故36、疾病30などだった。
交通事故の発生件数は県庁東交差点―近鉄奈良駅前が23(死亡9)、大仏殿交差点―高畑交差点が16(同10)だった。
最近は、奈良公園の鹿が国道369号を渡って県庁や奈良地裁の敷地内などで頻繁に芝を食べているほか、新大宮駅近くの畑でも鹿が草を食べているのが目撃されている。
公園一帯は保護地区 捕獲を制限
同会の石川周事業課長は「県…