大好きなピンク色の髪とネイルの手入れは欠かせない。ギャルメイクの日もあれば、すっぴんの時も。
10代や20代の「女子」の心強い味方だ。
共感を呼ぶ「あるある」などをSNSの動画で発信し、寄せられる悩みにも気取らず答える矯正ちゃん(31)。一風変わったその名前に、伝えたい思いをこめている。
かつては韓国アイドルの練習生
自分を表現し、目立つことが好きで、幼い頃から金髪。小学生になると、アイドルの「モーニング娘。」にドハマりした。将来の夢が「女の子が憧れるアーティスト」になった。
中学生になって芸能事務所のオーディションを受け始めたが、壁は高かった。高校を出て祖母や母と同じ美容師の道を歩みながら、夢は持ち続けた。
23歳の時、年齢的に「最後の挑戦かも」と挑んだ韓国の事務所主催のアイドルオーディションに合格。練習生として単身、海を渡った。
10人ほどでの共同生活が始まった。
深夜に日本にいる友だちに電話すると、ナイトクラブで盛り上がる声が聞こえてくる。「うらやましい」。そう思う気持ちを抑え、歌とダンスの練習に明け暮れた。
でも、なかなかデビューの日は来ない。
自分より若い練習生が先へ行く。何が足りないんだろう。挫折を感じ始めていた時、事務所の人に言われた言葉。
「歯並びを直さないと、あなたは表舞台に立てない」
考えたことがない理由だった…