スペインの裁判所は20日、一昨年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)で優勝したスペイン代表選手にキスを強要したとして性的暴行罪に問われたサッカー連盟のルイス・ルビアレス前会長に有罪判決を下した。事件は発生当時、サッカー界の女性差別をめぐる問題に発展し、海外でも注目を浴びた。
ルビアレス氏は2023年8月にオーストラリアとニュージーランドが共催した女子W杯の表彰式で、初優勝を果たしたスペイン代表にメダルを授与する際、主力メンバーの一人だったエルモソ選手の頭を無理やり引き寄せて唇にキスをしたとして性的暴行の罪に問われていた。
スペインの主要紙エルパイスによると、首都マドリードの裁判所は20日の判決で、ルビアレス氏の行為が性的暴行罪に当たると認定。罰金1万800ユーロ(約170万円)とエルモソ選手の精神的損害として3千ユーロを支払うことを命じたほか、エルモソ選手に連絡することや200メートル以内に近づくことを1年間禁じた。
AFP通信によると、ルビア…