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広島県

 女子生徒にキスをしたなどとして、広島県教育委員会は24日、県東部の県立高校の男性教諭(29)ら2人を懲戒免職処分とするなど計6人を懲戒処分にし、発表した。

 県教委によると、男性教諭は今年1月に校内外で、自校の女子生徒に複数回キスをした。生徒は高校3年生で成人だったという。教諭は県教委に対し、「生徒や保護者に対し申し訳ないという気持ちでいっぱい」と話しているという。県教委は生徒が特定される恐れがあるとして、教諭の実名を発表していない。

 また県教委は、商業施設内などで女性のスカートの中を撮影したなどとして、尾道市立向島中央小学校勤務の池下竣紀教諭(29)を懲戒免職処分とした。この教諭は今年2月、広島市中区の商業施設などで計5人の女性のスカートの中を盗撮したという。このうち1人についての性的姿態撮影等処罰法違反容疑で現行犯逮捕、同罪で起訴され、罰金70万円の略式命令を受けた。納付済みという。

 ほかに県教委は、授業中に校務用パソコンで女性の水着姿や下着姿の画像を閲覧し、画像を過って教室内のモニターに30分間映したとして、県東部の公立中学校の男性教諭(64)を減給10分の1(3カ月)とする処分などを発表した。教諭は県教委に「年金や介護について調べる中、ネットサーフィンでどんどん気になるものを見ていった。女性の画像も検索してしまった」と説明したという。

 2024年度の教職員の懲戒処分件数は19件に上った。篠田智志県教育長は24日の定例会見で「大変重く受け止めている」と述べ、県警に協力を仰ぎながら研修内容を見直したいとした。

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