東京国税局=東京都中央区

 女性客の体をもむなどのサービスを自宅やホテルで行う派遣型風俗店を全国で展開する「東京秘密基地」の創業者の男性(41)と運営会社が、東京国税局から計約3億円の所得隠しを指摘されたことが関係者への取材でわかった。

 所得税や法人税などの追徴税額は、計約1億5千万円とみられる。

 関係者によると、男性は2017年の創業以降、店の売り上げを除外するなどして所得を圧縮。20年に運営を引き継いだ運営会社「HKC」(東京都港区)は、この男性側に業務委託費の名目で多額の金銭を支払っていたが、国税局は業務委託の実態がないと指摘した模様だ。

 また、女性客の体をもむなどする「セラピスト」と呼ばれる男性スタッフのうち、高額の収入を得ていた数人が所得税の確定申告をしていなかったことも判明。追徴課税を受けたという。

 HKCは取材に「国税局の指摘を受け、修正申告と納税を済ませるとともに、セラピストにも適正な税務申告を指導した」とコメントした。

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