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西日本短大付―横浜 四回表西日本短大付2死一塁、小川のゴロを好守備でアウトにし、ガッツポーズでベンチに戻る遊撃手池田=小玉重隆撮影

 (26日、第97回選抜高校野球大会準々決勝 横浜5―1西日本短大付)

 0―1で迎えた四回表2死一塁。遊撃手の池田聖摩(2年)は三遊間の打球を滑り込んで捕球した。「ずっと練習してきたプレー。深い打球の処理には自信があります」

 すぐさま体勢を整え二塁に送球。走者を封殺し、ガッツポーズを決めた。試合全体を通し、内野の要としての好守が光った。

 熊本県出身。父の祐一さんから「色々な競技をした方が視野が広がる」と勧められ、小学生のころから野球と陸上に取り組んだ。

 中学では陸上の走り幅跳び、三段跳び、やり投げに似たジャベリックスローの3種目で熊本県大会で優勝した。特にジャベリックスローでは、県の中学生記録も更新した。

 プロ野球選手を目指し、高校では野球に専念するが、陸上の経験は生きているという。「走り方など、基本的な体の使い方は陸上で学んだ。送球が得意になったのも、ジャベリックスローの経験が大きいです」

 父に連れられ、甲子園には小学生のころから9回来たことがあった。「10回目はプレーヤーとして自分でつかめ」と言われていた。「本当にそうなって、神様がいるのかなと思う」

 この日は、五回裏1死で左前打を放ち、その後同点のホームを踏むなど、打撃でも活躍した。

 頂点まであと2試合。「支えてくれた家族、監督に、優勝をプレゼントしたい」と語った。

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