東京に本社がある大手製薬会社に勤めていた男性(47)が突然の転勤を言い渡されたのは13年前のことだ。
2012年の2月下旬、近畿・北陸エリアへの転勤を命じられた。それまでずっと東京に住んでいて、3月末には第1子が生まれる予定だった。
「青天のへきれきだった。なんでこのタイミングで」
直属の上司には出産予定を伝えていたが、異動を主導したとされる部長は把握していなかった。
結婚して10年目で授かった待望の子ども。妻も働いていて、子育てを妻だけに任せるのはあり得ないと感じた。
「単身赴任はないな」
- 就活生にも嫌われる「転勤が多い会社」
子育てがこれから20年ほど…