SNSを通じて「投資の講師」になりすまし、指導料や商材購入費の名目で現金をだまし取ったとして、大阪府警は23日、いずれも主犯格とみられる山田吉彦(43)と島内大起(40)の両容疑者ら20~40代の男女8人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。8人はSNS型投資詐欺グループのメンバーとみられ、府警は別の5人についても逮捕状を取っている。
府警は同日、グループの拠点とされる大阪市内4カ所のビルを一斉に家宅捜索した。府警によると、SNS型投資詐欺事件で拠点を摘発するのは全国で初めて。各ビルにはSNSでメッセージを送る「打ち子」ら少なくとも約80人が出入りしていたという。
- 投資詐欺などのマネロン口座、ネット銀行に集中
逮捕容疑は今年2~3月、投資の講師になりすまし、為替相場の上げ下げなどを予想して投資する「バイナリーオプション」の取引について指導料名目で現金をだまし取ろうと考え、愛知県の20代の女性にSNSでメッセージを送信。虚偽の商材を購入させて約90万円を口座に振り込ませるなどしたというもの。
府警によると、女性のSNS…