世界遺産・姫路城について、兵庫県姫路市が外国人観光客の入城料を高く設定することを検討すると明らかにした。大阪府も、オーバーツーリズム(観光公害)対策などとして、外国人観光客から「徴収金」を集めることを議論している。外国人観光客と日本人との間で「二重価格」を設定したり、外国人観光客だけに特別の負担を求めたりすることに問題はないのか。専門家に聞くと、いくつかの課題が浮かんだ。(聞き手・三浦淳)
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二重価格の多くは途上国や新興国 城西国際大・佐滝剛弘教授(観光学)
ペルーのマチュピチュ遺跡やインドのタージマハルなど、海外で自国民と外国人観光客で二重価格を設けている例はあります。ですが、その多くは発展途上国や新興国で、先進国ではほぼ聞いたことがありません。
フランスのルーブル美術館は…