Smiley face
神奈川県大和市議会に請願を出した荒谷愛架さん。右は紹介議員の一人、布瀬恵さん=2024年5月23日、大和市役所、足立朋子撮影

 「現在、子どもには自分たちに関わることであっても決定権がないと私は強く感じています」

 神奈川県大和市議会にこんな請願書が出された。

 提出したのは、小学5年の荒谷愛架さん(10)。きっかけは、学校で自分たちに関わる様々なことが、「子ども抜き」で進められていると感じたことだった。

学校の当たり前は「変だな」

 荒谷さんが「学校の『当たり前』は変だな」と思い始めたのは、入学後すぐのことだ。

 当時はコロナ禍で、全国一斉休校が始まった直後。ようやく再開されても「学校に行ける日と行けない日があったり」。友だちと自由に遊ぶこともできなかった。

 その後も「変だな」と思うことは続いた。

 クラスで何かを決めるときに、話し合いではなく、すぐに多数決を取ること。

 「授業中の私語はダメ」と決められ、算数の問題を友だちと教えあっていても怒られること。

 学校で配られるアンケートの目的や結果がどうなったのか知らされないこと――。

図書館で見つけた本に「これだ」

 特に違和感が大きかったのが…

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