子どもたちの意見や考えを埼玉県の施策に反映するため、県はアンケートなどに答えてくれる小中高校生ら約1千人をホームページで募集している。回答などをもとに、今年度中に子ども政策の指針となる「県こども計画(仮称)」を策定する方針だ。

 この事業は「さいたまけん★こどものこえ」。2023年4月施行の「こども基本法」で、子どもが関わる施策に当事者の意見を反映させるよう義務付けられたことを受けたもの。

 県は、県内在住の①未就学児の保護者②小学1~3年生③小学4~6年生④中学生⑤高校生相当の5区分について、9月末までにそれぞれ約200人を募集する。11月以降にウェブ上でアンケートをする予定だ。

 アンケートは多くの施策が対象になる見通しで、今後各部局からテーマを募る。たとえば「あったらいいなとおもう遊び場」や「学校で体験したい活動」などを尋ねるという。結果は12月以降に公表する。

 大野元裕知事は7月30日の記者会見で「子どもを支援の対象として捉えるだけではなく、共に社会をつくるパートナーとして意見を聴き、施策に反映させる」と述べた。今後は子どもたちに直接意見を聴く機会を設けたいという。

 応募は県のホームページから。なりすましなどを防ぐため、学生証や健康保険証などでの本人確認が必要となる。1回以上アンケートに答えた人には、図書カード500円分が贈られる。問い合わせは県こども政策課(048・830・3343)へ。(黒田壮吉)

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