Smiley face
写真・図版
人形を使って点滴の様子を再現する井上心絆さん(左)と大阪市立総合医療センターのHPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)の山地理恵さん=2025年8月22日、同センター、後藤一也撮影
  • 写真・図版

 医療が必要な子どものこころのケアや生活環境を整え、わかりやすく医療を説明する。子どもの療養支援の専門職とはどのような仕事なのか。現場を訪ねた。

 大阪市立総合医療センター(大阪市都島区)の山地理恵さんは、英国にわたってHPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)の資格をとった後、子どもの療養支援の専門職として約10年前から正規職員として働いている。

 採血や化学療法などをする子どもに対して、処置の前に人形を使って今からやることを教える「プレパレーション」も仕事のひとつ。注射のときにわざと人形を動かして、「じっとしてないと危ないよね」という意識を持ってもらうなど工夫をしている。

「遊び」を通して支える 嫌がって暴れていた注射もスムーズに

 子どもとのやりとりを通して…

共有