医療が必要な子どものこころのケアや生活環境を整え、わかりやすく医療を説明する。子どもの療養支援の専門職とはどのような仕事なのか。現場を訪ねた。
大阪市立総合医療センター(大阪市都島区)の山地理恵さんは、英国にわたってHPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)の資格をとった後、子どもの療養支援の専門職として約10年前から正規職員として働いている。
採血や化学療法などをする子どもに対して、処置の前に人形を使って今からやることを教える「プレパレーション」も仕事のひとつ。注射のときにわざと人形を動かして、「じっとしてないと危ないよね」という意識を持ってもらうなど工夫をしている。
「遊び」を通して支える 嫌がって暴れていた注射もスムーズに
子どもとのやりとりを通して…