子どもも大人も、楽しく「民主主義」について学び、自分ごととして考えるきっかけになれば――。そんな思いから、東京都内に常設型の「民主主義博物館」を開設する構想が進められている。クラウドファンディングも実施中で、来年3月のオープンを目指している。
企画するのは、若者の声を政策に反映させるための活動をしている一般社団法人「日本若者協議会」。協議会では、児童・生徒の人権保障や、意見表明権確保のため、学校の中で子どもの声を聞く「学校内民主主義」の提言や、校則見直しガイドラインを作成するなどしてきた。昨年からは、気軽に政治や社会について話し合える「民主主義ユースフェスティバル」を開催。だが、年に数回のイベントなどでは来る人も限られており、浸透させるには、いつでも学べる場所をつくる必要があると考えていた。
協議会の代表理事の室橋祐貴さん(35)は、「日本では民主主義や政治、市民の社会参加について実践的に学ぶ機会があまりない。結果的に政治に参加するハードルが高くなっている」と指摘する。
室橋さんは、これまでにスウ…