1年滞在した留学生が、数年後に会いに来てくれることも。久しぶりの再会に、子どもたちは大喜びだったという=本村由美さん提供

 円安で海外旅行や留学のハードルが上がる中、ホームステイの受け入れは自宅でできる国際交流の一つで、子どもに異文化を知ってほしいと関心をもつ保護者もいる。ホストファミリーになる魅力や注意点について、経験者や関係団体に聞いた。(塩入彩)

【まなviva!】(まなび場)

幼い子から人生のベテランまで。「学ぶ」をとりまく喜怒哀楽や最新事情を伝えます。

 東京都杉並区に住む本村由美さん(46)は、下の子がまだ1歳だった10年前から、常時1~2人の外国人留学生を受け入れてきた。夫と子ども2人の4人家族で、現在も2人の留学生が滞在している。

 20代で英国に留学し、ホームステイを経験した本村さんがホストファミリーを始めたのは、「子どもたちが世界に興味を持つきっかけになれば」との思いからだった。

 2人を出産後、ホームステイの受け入れ団体に登録。初めて迎えたのは、スウェーデンから来た男子留学生だった。3カ月ほど滞在し、まだ幼かった子どもたちともよく遊んでくれた。「それがすごく楽しくて」

 その後、コロナ禍の一時期をのぞき、約40人を受け入れてきた。それぞれの滞在期間は最短で2週間、最長で1年3カ月。10代後半~20代前半の日本語を学ぶ学生がほとんどで、出身はアジアや欧米、中東などさまざまだ。

家族のルール、細かく伝える

 受け入れの条件は仲介団体に…

共有
Exit mobile version