3人に1人がお金を借りた経験があり、約8割がその使い道の中に生活費が含まれると回答――。若者支援に取り組むNPOが実施したアンケートで、そんな厳しい実態が浮かび上がった。
調査したのは、大阪・ミナミの道頓堀で夜間に若者が集まる「グリ下」(グリコ看板下)などで若者支援をしている認定NPO法人「D×P(ディーピー)」(大阪市中央区)。不登校や家庭内不和のため孤立している若者にSNSの相談窓口「ユキサキチャット」を提供していて、1万4千人以上が登録しているという。
この登録者を対象に、9~10月に調査を実施。420人から回答を得た。一番下の年齢は13歳で、上は25歳だった。
その結果、金融機関や親戚、友人などから「お金を借りたことがあるか」という問いかけに、37.1%が「はい」と回答。18歳以上に絞ると、47.0%に上昇した。
「親や親戚が生活保護家庭で…