愛知県立の中高一貫校の第2次導入校として2026年4月に開校する日進高校付属中学校(日進市)は、不登校を経験した生徒を受け入れる「学びの多様化学校」(旧・不登校特例校)を目指している。県教育委員会によると、「地域の教育ニーズ対応型」と位置づけ、同時に日進高校にも「学びの多様化コース」を新設し、6年間の学びが可能になる。公立中高一貫の学びの多様化学校は全国初となる。
入学前、適性検査は実施せず
今月1日に日進市民会館で開かれた学校説明会。県教委の担当者は「一人ひとりの心に寄り添う学校。安心して過ごせる場所。認めてもらうことを実感してもらうため、一緒に頑張りましょう」と語りかけた。
付属中で育成を目指す人間像として、①学ぶ意欲を持ち続け、落ち着いて自ら学ぶことができる②お互いを認め合い、人に優しく協働することができる③体験的な学びを通じて成功体験を積み重ね、新たな自分を発見しようとする人――を挙げる。
県教委の説明では、付属中の1学年の定員は40人まで。年間30日以上欠席した経験がある不登校児童(不登校傾向の見られる児童も含む)が対象。入学前に筆記試験にあたる適性検査は実施しない。その代わりに学校を体験してもらったり、個別面談をしたりして適性を判断する。定員に満たない場合は年度途中からでも受け入れる。
「創造表現(仮)」の時間も
授業は午前2時間と午後2時…