記者会見で、修学支援を打ち切られたことを話す大学生=2025年8月7日、東京都千代田区、関口佳代子撮影

 家庭環境や成績に関係なく学びへの支援を――。国の修学支援を受ける大学生らのグループ「修学支援新制度のあり方を考える会」が7日、東京都内で記者会見し、支援対象の拡大などを訴えた。今後、文部科学省に対し、賛同者の署名提出も予定している。

 国は2020年度に、今の「修学支援新制度」を始めた。低所得世帯向けに大学などの入学金や授業料を減免したり、奨学金を給付したりする。その後、収入要件を緩めたり、扶養対象の子が3人以上いる多子世帯は所得制限を撤廃したりして対象者を広げた。

 ただ、記者会見した東京大学の4年生(22)は昨年秋、要件から外れたとして、授業料減免と奨学金給付を打ち切られたという。授業料支払いのために、夜から早朝のアルバイトに追われたと語る。

 国の制度は成績要件があった…

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