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福岡県立福岡中央高校の昨年度の図書委員で、図書館祭に携わった(左から)尾方悠大さん、山下柚葉さん、亀井城太郎さん=2025年4月3日、福岡市中央区平尾3丁目

 半世紀前、転校生の一言から始まった福岡県立福岡中央高校(福岡市中央区)の「図書館祭」が、7月に50回目を迎える。かつては古くて遠かった図書館。それでも足を運んでもらいたいという願いは脈々と受け継がれ、今では新しいクラスでの友達づくりにも一役買っているという。

【連載】「母校 知っと~」

あの高校の伝統行事や名物はどう受け継がれている? 令和の時代の学校生活とは? 福岡県内のスクールライフの「いま」を描きます。

 時は1976年。図書館は校舎から離れた建物にあり古びていて、ストーブが入る冬以外の利用者は少なかった。何か活性化の方法はないか。図書委員だった転校生の男子生徒が「前の学校で図書館祭なるものをしていた」と言ったところ、「ひとつやってみようか」となったという。

 読書会や作家らの講演会、古本交換、他校との交流会、百人一首大会など、企画を変えながら続けられてきた。現在は7月に5日間の日程で開催されている。

 今の目玉イベントは、1、2年生が全員参加する推し本プレゼンテーション大会の「ビブリオバトル」だ。

 各学年の約400人から代表…

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