「心のバリアフリー」を広める活動に取り組んでいる、東京都練馬区の大江崚太さん(34)です。子どもたちに届けたいと、小中学校などを中心に講演を続けています。
◇
東京都練馬区立の小学校体育館に合成音声が響いた。
「障害の有無や生まれた国に関係なく一緒に遊んだり、勉強したりできるといいなと活動しています」
四肢にまひがある。話すことも難しい。会話を補助するタブレット型の会話補助装置にキーボードで言葉を入力すると、合成音声が流れる。
「軽くない脳性まひ」と、1歳のときに診断された。障害児の通所施設に通う一方、地域の自主保育サークルで「普通の子」と遊びながら育ち、近所に友だちもできた。
「友だちと一緒がいい」と地…