学校の安全をどう守るか――。
東京都立川市立小学校で8日に起きた事件では、教職員5人が負傷。突然来校した男2人に暴力をふるわれたとされる。現場対応の難しさがあらわになった。
文科省「校門と来館者管理の徹底重要」
都教育委員会は8日、安全管理の徹底を市区町村教委に通知した。
今回、児童にけがはなかったものの、授業中に校内に入られ、教職員がけがをした事態を重視。教育活動中の門扉の施錠や出入り口・通用門の限定▽来校者の名札の着用やあいさつ・声かけの徹底▽不審者侵入対応訓練の徹底などの安全管理や、幼児・児童・生徒への安全指導を行うことを求めた。
文部科学省の2023年度調査(https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/20241218-ope_dev03-3.pdf)によると、全国の小中学校・高校などの安全対策は、「防犯カメラ設置」64・6%、「玄関のインターホン設置」60・2%など。「警備員の配置」も8・0%あった。
文科省は、各校が作る「危機管理マニュアル」の作成手引などで不審者対策の考え方を示しており、授業日は登下校時間以外は校門を施錠して通用口などを使うことを基本としている。
担当者は「基本的には校門と来館者の管理の徹底が重要」としつつ、「立地や地域によって事情が異なるため、カメラやインターホンがあればよいということではなく、適切な組み合わせによって対応することが大切」と話す。
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