林さん(左端)の説明を聴く参加者たち=2025年3月1日午後2時27分、奈良市北登美ケ丘1丁目、佐藤道隆撮影

 休日の部活動の地域移行を進めている奈良市の中学校で、教員以外が吹奏楽部の指導にあたる「地域バンド」の試験的な取り組みが始まった。教員の働き方改革の一環として国が示した指針を受けたものだ。意欲のある子どもたちが週末にも練習できるよう、部活動の新しい形への模索が続く。

 土曜日だった今月1日、奈良市の市立登美ケ丘北中で、小中学生約30人が初めての練習会に臨んだ。

 練習には同中の生徒だけでなく、奈良市内や隣接する京都府木津川市の小中学生も参加した。吹奏楽部の生徒が多く、初対面でも楽器を持つとお互いの顔を見合わせながら、ハーモニーを奏でていった。使った楽器のほとんどは中学校の備品。長らく使っていない楽器もあったが、この日のためにメンテナンスをしたという。

 パート練習の後は、みんなで吹奏楽の定番曲「オーメンズ・オブ・ラブ」の合奏に1時間かけて取り組んだ。終わると笑顔で感想などを言い合っていた。

指導役、20人集まる

 この練習会を企画したのは…

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