関西文化学術研究都市のほぼ中央にある陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地(京都府精華町、京田辺市)で、防衛省は8月にも火薬庫の増設工事を始める。政府が2022年末に策定した「防衛力整備計画」に基づき、全国最大規模の計14棟を造る。保管する弾薬の種類は不明で、不安に思う住民もいる。
火薬庫は27年度までに全国で約70棟増設する。防衛力整備計画に基づく23~25年度の火薬庫整備費は計616億円。ほぼ半分の計304億円を祝園分屯地が占めている。
弾薬の種類は保秘、防衛省「自衛隊の能力明らかになる」
7月1日、防衛省近畿中部防衛局の幹部7人が、精華町議会に工事内容を初めて説明した。計画では8月から造成を始め、27年度末に8棟が完成する。残る6棟も順次、建設されるとみられる。
政府は、22年末改定の安全…