2時間目の授業が終わった午前10時半、福岡県立小郡高校(福岡県小郡市)では、生徒たちがごはんだけの入った弁当箱を手に、校舎1階の食堂に集まってきた。テーブルのメニューを見ながら書いた注文票を弁当箱のふたにテープで貼り、カウンターへ。食堂スタッフに代金と弁当箱を渡す。

 チキン南蛮、ピリ辛唐揚げ、焼肉豚丼、チキンカツカレー……。スタッフたちは4時間目が終わる昼休みまでに、弁当箱に注文品を盛りつけ、ふたをしてカウンターに戻す。これが、同高名物「のせ弁」だ。

 ごはんが多すぎてふたが閉まらないときは、おかずの上にふたをそっと添える。生徒たちは昼休みになると弁当箱を受け取り、大半が教室へ戻る。

 食堂のメニュー全26品のう…

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