Smiley face
写真・図版
ロボットアームと同じ仕組みの「つかむ」部分を工作し、ペンなどをつかむ和歌山県立串本古座高校の生徒たち=2025年4月23日、和歌山県串本町串本、菊地洋行撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 和歌山県立串本古座高校の宇宙探究コースの2年生5人が23日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」が備えるロボットアームと同じ方法を使って、「つかむ」部分を工作した。宇宙航空工学の授業で、生徒たちは仕組みを知って驚いていた。

 授業では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤務経験のある藤島徹教諭が、実際のアームの先端部分について説明。筒状になっており、内側に張り巡らされている3本のワイヤを対象物の突起に巻き付けてつかむ仕組みを解説した。

 生徒らは、賞状を入れる筒と3本のひもを使い、その「簡易版」を工作。筒をのぞきながら回し、ひもを絡めてペンなどをつかんでいた。

 渡部拓宙(たくひろ)さん(16)は「もっと複雑な構造だと思っていました。シンプルな仕組みに驚きました」。藤島教諭は「宇宙ではシンプル・イズ・ベスト。複雑な構造は故障する可能性が高まってしまう」と説明していた。

共有