将来宇宙輸送システムが2040年代の運航を目指す「ASCA3」の模型が展示された=2024年11月19日午後2時1分、東京都中央区、石平道典撮影

 無限に広がる宇宙への物語。大きな可能性とともに、乗り越えるべき多くの課題がある。

 宇宙ビジネスの一大拠点となっている日本橋(東京都中央区)で昨年11月、国内外から宇宙関連の関係者らが集う「NIHONBASHI(ニホンバシ) SPACE(スペース) WEEK(ウイーク) 2024」が開催された。2020年に始まったイベントは年々盛り上がりを見せ、今年は60を超える宇宙関連の企業団体が参加。5日間の会期中に約8千人が訪れるなど熱気に包まれた。

連載「宇宙∞ムゲンダイ」

人が初めて月に降り立ってから半世紀、人類は再び月に向かおうとしています。宇宙開発やビジネスも加速し、宇宙への注目が高まっています。遠いようで近い宇宙。東京を主な舞台に、無限に広がる物語を紹介します。今回は、乗り越えるべき課題について考えます。

 その中で、ひときわ目立つブースがあった。宇宙船の模型を展示した新興企業「将来宇宙輸送システム」(同区)だ。

2040年代には「宇宙旅行を当たり前に」

 地球と宇宙を往復できる輸送…

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