宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)「ライトライン」の利用者が19日、累計1千万人に到達した。運行する宇都宮ライトレールが発表した。26日に開業2周年を迎えるが、利用は好調で、1千万人到達は開業時の想定より約6カ月早い。
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ライトラインはJR宇都宮駅と、ホンダやキヤノンの工場や研究所などが入る複数の工業団地とを結んでおり、多くの通勤客が利用する。大学や高校の近くにも停留場があり、学生の利用も多い。
市の担当者は好調の利用について「買い物などでも渋滞を避けるため、(車でなく)定時で運行されるLRTを使う人が増えた」とみる。沿線は宅地やマンションの開発が進み、人口も増えている。
ライトラインは国内で75年ぶりに新規開業した路面電車。LRTとしては、JR路線を再生して2006年に開業した富山市などに続く事例で、導入を検討する自治体から成功するかどうか注目されていた。