自民党安倍派の裏金事件を受けた参考人招致で、下村博文元文部科学相は27日、政治資金パーティー収入の還流再開は「指示していない」とし、会計責任者(当時)の判断だと主張した。自分の発言が誤解を生じさせたことへの反省は口にしたが、自らの責任に向き合う姿勢はみられなかった。
冒頭、下村氏は「私自身が適切な判断をせず、結果的に大きな問題となった」として陳謝した。
政治資金パーティー券販売のノルマ超過分は、安倍晋三会長(当時)が中止を指示したとされ、安倍氏の死後、2022年8月5日の幹部会合を経て還流が再開した。派閥の会計責任者(当時)の松本淳一郎氏は、この幹部会合で再開が決まったと証言している。
一方、下村氏は「幹部会合で…