自民党安倍派の会計責任者(当時)の松本淳一郎氏の聴取をめぐり、衆院予算委員会は19日、与野党の協議が折り合わず、集中審議が開かれないまま終わった。松本氏側が質問内容を制限したり、場所を特定されないよう求めたりしたとして野党側が反発。自民は対応に追われた。20日に予定されていた松本氏の聴取は延期された。

 19日夕、安住淳予算委員長(立憲民主党)は記者団を前に、怒りをあらわにした。「(ホテルに)入るところも隠せ、いつやったかも全部隠せ。そんなこと通るわけがない。理解に苦しむ。その代償は大きい。委員会は進まなくなってしまった」

 安倍派の裏金事件で有罪判決を受けた松本氏をめぐっては、1月末に参考人招致を議決した。しかし出席への強制力はなく、精神的負担などを理由に招致に応じなかった。このため安住氏は非公開、国会外で聴取することを提案。自民の説得を受けた松本氏が応じる意向を示したため、理事会は18日、都内のホテルで非公開で20日に聴取をすることで合意した。

 しかし、18日夜、松本氏側…

共有
Exit mobile version