自民党は19日、安定的な皇位継承の確保に関する懇談会(会長・麻生太郎副総裁)を開き、政府の有識者会議がまとめた皇族数の確保策を容認する方針を決めた。5月にも与野党で協議をはじめ、皇室典範の改正を視野に検討を進めるが、意見集約は難航する可能性がある。
政府の有識者会議は2021年末に報告書で、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する▽旧宮家の男系男子が養子として皇族復帰する――の2案を示し、各党が党内で議論を重ねてきた。
政府2案に対し、自民内の保守派議員からは、女性皇族の身分保持をめぐり「将来的には女系天皇の誕生につながりかねない」との懸念も出ていたが、19日の懇談会では政府2案を「妥当」と判断。麻生氏に最終的な対応を一任することでまとまった。
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