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一回表巨人1死満塁、立岡の二ゴロの間に生還し迎えられるヘルナンデス(中央)=日刊スポーツ
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 (5日、プロ野球 読売ジャイアンツ10―3東京ヤクルトスワローズ)

 読売ジャイアンツ(巨人)のヘルナンデスは、初対戦のヤクルト・小川泰弘も苦にしなかった。

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 一回無死一、三塁。初球の高めの142キロの直球を、コンパクトな振りであわせる。打球は中前に弾み、15試合連続となる安打で先取点をもたらし、「積極的にいこうと思った」と冷静に振り返った。

 ドミニカ共和国出身。大リーグではほとんど実績はない。シーズン開幕後の5月に加入した29歳は、選球眼がよく、際どい球に手をださず、強いコンタクトで安打を重ねる。この日は3安打で、打率は3割5分9厘だ。

 好調の理由には、研究熱心な姿勢がある。

 日本では初めて相まみえる投手ばかりだが、「家で過ごす時から映像を見て、球場に来てもチェックしている。どういう投手でどんな球種を投げるのか、その辺はしっかり頭に入れて打席に立つようにしている」。

 阿部慎之助監督は絶賛する。「日々、野球に対する姿勢は素晴らしいと練習中も見ている。若い選手もお手本にしてほしいなと思うぐらい素晴らしい選手」

 それは外野の守備にも言える。

 本拠の東京ドームには当初慣れず、ミスもあったが、練習に時間をかけて美技を連発するようになった。

 「ドーム球場でプレーする経験がなかったので、最初は苦労した。練習時間に外野フィールディングをして、試合を想定して練習している結果が出ている」

 今やチームに欠かせない3番打者は言い切る。

 「しっかり練習してきたことは必ず結果につながる。そういう意味で、努力はうそをつかない。そういう言葉は自分の中で常に思っていて、その言葉を大事にプレーし続けているつもり」(堤之剛)

選手のコメント

 岸田(巨) 3ランを含む3安打6打点。「最近あまり打てていなかったので打てたことはよかった。ランナーがいるときに打てたのがよかった」

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