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 IT大手ドワンゴと日本財団が運営する通信制大学「ZEN大学」(本部・神奈川県逗子市)が4月に開校する。

 入学定員3500人は、通信制では国内2番目の規模。少子化の中、約3万人の生徒を集めた通信制高校運営の経験を大学でも生かす考えだ。ただ、大規模大学を「完全オンライン教育」とする計画に、質の担保などの点で課題があるという指摘もある。

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ZEN大学の発表会に出席した(左から)学校法人角川ドワンゴ学園の川上量生理事、日本財団の笹川順平専務理事、若山正人学長=2024年11月12日、東京都中央区、島崎周撮影

 同大は昨年10月に文部科学相の設置認可を受け、12月15日時点で約2千人が入試に出願した。今年4月まで受け付け、志望理由を記したものや、入学後に学びたいことなどを記す小論文で選抜する。出願者の64%を高校3年生(高等専門学校生を含む)が占めるという。

 学生は通学不要。「知能情報社会学部」の1学部のみだが、279科目から履修を選べる。AI研究者の松尾豊・東大教授や、コメンテーターとして活躍する山口真由さんら著名な講師も少なくない。大半の授業は動画を視聴するオンデマンド形式で、開学3年目には1万2400本の動画をそろえるという。

 直接会わない学生にどう指導するのか。

 大学によると、学生生活の支…

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