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 霞が関が「暑い」。職員たちからは「仕事にならない」と悲鳴があがる。35度以上の猛暑日が相次ぐ中、温暖化対策で「室温28度」に設定された東京・霞が関の中央省庁舎では、全館空調などで冷房のこまめな調整ができず、一部で30度超えも。扇風機などで暑さをしのぐが、冷房すら融通できない職場環境に不満の声が漏れる。

 「頼むからもっと冷房を利かせてほしい」。そう嘆く国土交通省の中間管理職職員は最近、部下たちからの視線がつらいという。部屋には冷房が入っているが、常に暑さを感じながら仕事をする。机に小型の扇風機を置き、暑さをしのぐ部下らから「なんとかならないんですかね」と不満をぶつけられるという。

 ある警察庁幹部は苦笑しながらこう明かした。「プリンターや人が密集している部屋より、廊下の方が涼しいレベルですよ」。農林水産省の中堅官僚も「夜、冷房が切れると残業どころではない」。同僚の中には暑さを理由に家に仕事を持ち帰る人もいる。

 霞が関の中央省庁の庁舎では…

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