北海道大学と日本航空(JAL)グループは、北海道エアシステム(HAC)の定期航空便にカメラを搭載し、2025年夏にも赤潮の観測を始める。赤潮発生を早期に検知し被害拡大を防ぐ狙いで、将来的には発生の多い西日本での実施や海洋生物の観察など活用を広げたい考えだ。
北大とJAL、HACが12日に発表した。温暖化対策や地域活性化、人材育成などで協業し、サステイナブルな社会作りを目的として、北大とJALが22年に締結した連携協定の一環という。
今回の取り組みでは、丘珠空港(札幌市)と函館、奥尻、利尻の各空港間を運航するプロペラ機1機の機体後方下部に3台のカメラを取り付ける。赤潮の原因となる植物プランクトン2種(カレニア・ミキモトイ、シャトネラ・アンティーカ)の蛍光特性の違いを利用し、専用カメラで撮影することで赤潮を目に見えない早期段階から検知できるという。
赤潮は海中の植物プランクト…