退団会見で語る芹香斗亜さん=2024年9月3日、大阪市北区、滝沢美穂子撮影

 来年4月の退団を発表した宝塚歌劇団宙(そら)組トップスターの芹香斗亜(せりかとあ)さんが9月3日、大阪市内で記者会見した。芹香さんは冒頭、「舞台と向き合い、自分自身と向き合うことができたのも応援して下さるファンのみなさまのおかげ」と述べた。

 芹香さんは昨年6月にトップスターに就任した。宝塚大劇場でのトップお披露目公演中の同9月末、宙組所属の劇団員(当時25)が宝塚市内で亡くなり、公演は中止。歌劇団側は今年3月、過重労働や先輩劇団員らによるパワーハラスメント行為を認め、遺族側に謝罪していた。宙組公演は6月、約9カ月ぶりに再開された。

 亡くなった劇団員への今の思いを聞かれると、芹香さんはじっと前を見つめたまま。歌劇団関係者が「退団と直接関係ないので」として遮った。

 劇団員が亡くなったことが退団に影響したのかと改めて問われ、芹香さんは「就任したときに(大劇場で)3作(上演して退団する)と心に決めていたので、直接関係があることではない」と述べた。

 退団公演は来年1月に宝塚大劇場で始まる「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle(ラズル ダズル)」。4月27日の東京宝塚劇場公演千秋楽をもって退団する。

 主な一問一答は以下の通り。

 (冒頭のあいさつ)愛する宝塚で過ごした日々は毎日が学びの連続で、私を大きく成長させてくれました。舞台とひたすらに向き合い、自分自身と向き合うことができましたのも、応援して下さるファンのみなさまのおかげと感謝しております。

 こんなにも夢中になれる、打ち込めることに出会えた私は本当に幸せだと思っています。卒業するその日まで応援してくださるみなさまに、感謝の気持ちを舞台からお返しできるよう、まだまだ成長してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 ――退団の経緯を教えてくだ…

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