未来のタカラジェンヌ40人にサクラサク――。兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校で30日、113期生の合格発表があり、40人がタカラジェンヌへの切符を手にした。470人が受験し、倍率は11・75倍。2000年以降でもっとも低かった昨年(12倍)をさらに下回った。
午前10時にインターネット上で合格発表があると、近くのホテルでは待機していた受験生たちから歓声があがった。宝塚大劇場前の桜並木「花のみち」周辺には、手続きのために音楽学校へ向かう合格者たちが集まり、記念撮影をしながら喜びをかみしめていた。
2度目の受験で合格した千葉県市川市の青木さらさん(17)は「幼いころからずっと憧れ、夢を追いかけ続けてきました。努力を絶対に怠らず、何事にも全力で取り組むタカラジェンヌになりたいです」と語った。
神戸市の堀芽寿さん(15)は、中2の夏に初めて観劇して受験を決めたという。初の挑戦で合格し、「信じられない気持ちで、合格だと分かったときは跳びはねて喜びました。幅広い年代の役を演じられる娘役になりたいです」と述べた。
合格者たちは、4月18日に予定されている入学式に113期生として臨む。