今年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の改定値は、物価変動の影響を除いた実質値で、直前の四半期と比べ0.04%の減少になった。内閣府が9日、2次速報値を発表した。この状態が1年続くと仮定した年率換算ではマイナス0.2%で、5月公表の1次速報値(マイナス0.7%)から上方修正された。
GDPの5割超を占める個人消費は前期比0.14%増で、1次速報値(0.04%増)から上方修正された。最近公表された統計で、外食やゲームソフトなどの伸びが確認されたためという。
民間の在庫も、原材料の積み増しが1次速報段階の想定より大きく、GDPを押し上げた。一方、設備投資は前期比1.1%増で、1次速報値(1.4%増)から下方修正された。
24年度の実質GDP成長率は0.8%、物価変動の影響を含む名目成長率は3.7%で、いずれも1次速報値とほぼ同じだった。