「あっトンボ!」「アメンボだー」。森の中の沼地で大喜びの子どもたち。ここが人工の里山と思えない=2025年7月8日、福島県いわき市小名浜のアクアマリンふくしま、西堀岳路撮影

 福島県いわき市の環境水族館アクアマリンふくしまが、約5千平方メートルの駐車場の跡地に10年以上かけて川や沼、山もある「森」をつくった。中に入ると人工とは思えない、高い再現度だが、なぜ水族館が陸上に森を整備したのだろうか。

 7月12日にオープンした「わくわく・はじまりの森」ではその直前、近くのわかぎ幼稚園の園児らが招かれた。子どもたちは、せせらぎで水遊びをした後、森の中を散策。沼地では水面をのぞき込みんで「トンボだー!」「アメンボがいるー」と大はしゃぎだった。

 森の名前の「はじまり」には二つの願いが込められている。

 アクアマリンは県生涯学習課…

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