創成館―神村学園 七回表創成館2死二、三塁、打者古賀の時、三塁走者吉田が暴投で生還し先制=日吉健吾撮影

(13日、第107回全国高校野球選手権2回戦 創成館1―0神村学園)

 創成館の七回の攻撃。1死からの選手交代に、客席がざわついた。無安打投球を続けていた先発・奥田晴也に代打を送ったからだ。「こういう展開で(先発を)引き延ばすとやられるパターン。すぱっといこうと」と稙田龍生監督。これが的中した。

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 「代打なら自分が一番という気持ち。どの球でもストライクなら打つ」 甲子園初打席の吉田鷹人が中前にはじき返して出塁した。後続の安打などで2死二、三塁とし、暴投で吉田が生還。これが決勝点になった。

 虎の子の1点を引き寄せられたのも積極的なベンチワークがあったから。直前の守りでは、奥田が1死からの死球をきっかけに、二塁に走者を背負った。だが、続く2番打者を申告敬遠し、3、4番を打ち取った。稙田監督は「(神村学園の2番入来田華月を)一番警戒していた。(采配が)ばっちり当たった」。

 11安打で1得点と決定打に欠けたが、2年連続全国4強の強豪に競り勝った事実が自信になる。

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