エアコンの室外機の盗難は昨年3397件あり、ここ5年間で13.3倍に急増した。銅や鉄の価格高騰を背景に、側溝をふさぐ鉄製のふた「グレーチング」と電線の盗難も急増。警察庁は26日、盗品の流通を抑止するため、この3品目について買い取り業者による本人確認を強化する方針を決めた。
古物営業法では買い取り業者に対して、1万円以上で物品を買い取る際には売り手の本人確認などを義務づけている。オートバイやゲームソフト、CD類、書籍は盗難被害が多いため、1万円未満でも確認が義務となっている。
警察庁は同法の施行規則を改正し、室外機など3品目を1万円未満で買い取る際には確認を義務化したい考えだ。7月26日までパブリックコメントを実施したうえで、10月1日の実施を目指す。
グレーチングの盗難は昨年1…