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枯れた部分を取り除くなどワカメの仕立て作業をする生徒たち=2025年4月18日午前9時59分、岩手県宮古市田老、佐藤善一撮影
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 岩手県宮古市田老の樫内漁港で18日、市立田老第一中の3年生10人が養殖ワカメを収穫した。生徒たちが昨年12月、海中の縄にワカメの種苗を植え付けており、揺れる船上で背丈以上に成長したワカメを刈り取った。

 田老町漁協の全面協力で2020年に始まった体験授業で、約30メートルの縄でワカメを養殖。2隻の船に分乗して沖合に出て、漁師からコツを教わり、根元を専用鎌で次々に刈っていった。収穫したワカメは港に戻ってから、メカブ部分をそぎ落とし、枯れた先っぽの部分を取り除いていった。今後、漁協でボイルして塩蔵処理。袋詰めは生徒たちも参加するという。

 3年の吉水詩織さんの親は、ワカメやコンブを養殖する漁師。「小学生のころから茎を切ったりの手伝いはしていたが、収穫は初めて。面白かった」。生徒たちの写真がパッケージになった「wakawaka(ワカワカ)わかめ」は6月ごろ、地元の「道の駅たろう」で販売される。漁協の人気商品という。

 田老特産の「真崎わかめ」の今季の収穫はほぼ終わった。漁協の畠山昌彦総務部長は「体験授業には地元の漁を知ってもらいたいという願いもある。今年のワカメは成長、品質ともおおむね順調だった」と話した。

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