宮城県岩沼市の海岸で4月、仙台市の保育士の女性(35)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された職業不詳の佐藤蓮真容疑者(21)=岩沼市=について、同県警は17日にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、再逮捕容疑は4月12日夜、岩沼市下野郷の海岸で、行仕由佳さんを刃物で数回刺して殺害したというもの。佐藤容疑者は調べに行仕さんについて「知人だが、交際相手ではない」と説明しているという。12日夜、遺体が見つかった海岸に「一緒に行った」と話す一方で、詳細についてはあいまいな供述をしているという。
関係者によると、佐藤容疑者は県内のキックボクシングジムに所属する選手で、行仕さんは佐藤容疑者を応援するため試合を観戦していた。佐藤容疑者は事件後に「(12日に)試合のチケットを渡すため会っていた」と話していたという。
捜査本部は、押収した佐藤容疑者のスマートフォンを解析。行仕さんとのやり取りや検索履歴などから行仕さん殺害にも関わった疑いがあるとみている。また、凶器とみられる刃物も見つけたという。