宮崎空港で米国製不発弾が爆発し、誘導路が陥没した事故で、国土交通省は4日、同空港のほか複数の空港の滑走路や誘導路などで不発弾がないか緊急点検を行うと発表した。同日の閣議後会見で斉藤鉄夫国土交通相が、「航空機の運航の安全に影響を及ぼしかねない事案。速やかに磁気探査を実施するよう指示した」と明らかにした。
同省によると、宮崎空港では7日以降に、運航に支障がない時間帯で磁気探査を行うという。また、旧軍用飛行場で過去に不発弾が見つかったことがある仙台、福岡、那覇の各空港も調査する方針。地方管理空港については、自治体側に再検査の検討を委ねるという。
国交省などによると、今回、宮崎空港で爆発したのは米国製の250キロ爆弾。陥没したのは空港東側の誘導路で、長径約7メートル、短径約4メートル、深さ約1メートルの楕円(だえん)形の穴が開いた。(増山祐史)