京都・龍安寺（りょうあんじ）の石庭は、日本を代表する枯山水庭園のひとつだ。「毎日、眺めていたい」。そんな思いが高じ、そっくりな庭を自宅に造ってしまった男性が三重県名張市にいる。
龍安寺の石庭は正式には「方丈庭園」。国の史跡・特別名勝に指定されている。作者や時期、特徴的な15個の石の配置の意図など謎が多く、多くの拝観者を引きつける。名張市西田原の社会福祉法人「こもはら福祉会」理事長、家里（いえざと）英夫さん（77）もその一人だ。初めて訪れた二十数年前以来、数十回は訪問を重ね、瞑想（めいそう）にふけってきた。
「経営のことやら、雑事やら。アイデアがひらめくこともある」
自宅の庭は龍安寺と同じぐら…
