8日午前3時半ごろ、京都府南丹市園部町法京の男性（69）が自宅の敷地内でクマに襲われた。男性は右耳をかまれ、左ほおや左目あたりにもけがをして救急搬送された。命に別条はないという。
府警南丹署によると、男性が自宅で寝ていたところ、外で飼っている犬がほえているのに気付いた。様子を見に外に出ると、突然クマに覆いかぶさられるように襲われた。クマはほどなくして逃げたという。男性は署に通報し、「2メートルくらいのクマだった」と話したという。
南丹市によると、男性宅は山間にある。クマの逃げた場所がわからないことから山狩りは見送った。わなを設置して、捕獲を試みるという。付近一帯では、防災無線で朝夜の外出を控えるよう注意をよびかけた。市内のクマの目撃情報は例年より増えているという。
一方、現場は大阪府に近い市南部。市の担当者は「この辺りは生息域ではなかった。数が増え、生息域が南下しているのでは」と話している。（茶井祐輝）
