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師匠のお店「おおたに」でせんべいを焼く和田絵三子さん=2024年2月8日午後2時45分、神戸市中央区、杉山あかり撮影
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 神戸土産のひとつ、瓦せんべい。丁寧に手焼きする工程は、重い焼き型を扱う力仕事だ。そんな職人の世界に1人の女性が飛び込み、店をオープンした。

 神戸市兵庫区に手焼きせんべい店「えみり堂」がある。3月にオープンした店内に入ると、すぐに焼き場が見え、棚には瓦せんべいやピーナツせんべいなどが並ぶ。

 「ネイルサロンかと思った」と客から言われるという。白を基調とした内装にするなど若い世代も足を踏み入れたくなるように工夫している。店主の和田絵三子さん(44)は「世代を超えて瓦せんべいを好きになってほしい」と語る。

 最初からせんべい店を開くことに強い思いがあったわけではなかった。

 同区にある和田さんの実家は…

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